兵庫県支部案内 (講演会)


1.開催予定

月日(曜日) 内容
12月7日(土) アフタヌーンセミナー
(1) 講演会   14時ー17時 
会場     ラッセホール 神戸市中央区中山手 4-10-8,  078-291-1117

議題1  ”原子力発電所の事故・トラブル事例  -分析と教訓-”
講師   東京工業大学特任教授/ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授 二見 常夫
内容   原子力発電はその安全性について社会的関心が集中している技術であ り, 
      しかも関連する分野は極めて多岐にわたります。それゆえ原子力発電の事
      故・トラブルは他産業にも参考になる教訓を数多く含んでいます。  「自分たち
      はそんなヘボはしない」と思いがちですが,分析してみますと、原因は決して
      原子力だけに特定されるものではないことがわかります。多大な犠牲を伴って
      得られた代表的な原子力発電の事故・トラブルの概要と教訓を紹介し, 皆様
      の参考になれば幸いです。

議題2  ”成熟社会の経済政策のあり方”
講師   大阪大学 社会経済研究所教授  小野 善康
内容   日本経済は, 1990年代初頭のバブル崩壊を境に大きく変容し,それまでの高
      成長時代から一転して長期不況に陥り,20年以上が過ぎている。   生産能力は
      80年代より遙かに向上しているのに,なぜ暮らしは豊かにならないのか。本講
      演では,その理由を人々の欲望が物の豊かさから金融資産の保有に移ってき
      たことに求めて解説する。さらに生産力不足の経済と物余り人余りの経済での
      経済政策の考え方の違いについても述べる。

(2) 懇親会(17時-19時)
参加費: 一般4,000円(懇親会に参加の方のみ)
      蔵前会員3,000円(カード/同伴割引有)
申込み: 蔵前工業会西日本センター
               E-mail kanicent@pearl.ocn.ne.jp,  Fax 06-6532-8759
      氏名, 年齢, 住所, 電話番号, メールアドレス, 懇親会(有料)の参加/不参加
      をご記入下さい。
締切 : 2013年10月31日(木)  
      
 
   

2.過去の開催内容

アフタヌーンセミナ 2012/12/1
「ロボットの活用と今後の展望」
中土 宜明 氏 公益財団法人 新産業創造研究機構 神戸ロボット研究所所長
産業用ロボット, 四肢の動きを助けるリハビリ支援ロボット, 牛に生体センサを取付けて獣医師によるオンライン健康管理を行う支援システム, 掃除ロボット・癒しロボット等のサービスロボット, 斜面の草刈りをする農業ロボット等のご紹介を頂きました。
 又 “色々なアイディアで多様な開発が行われているにも拘わらず, 費用対効果が悪くなかなか実用化されない” との悩みもお伺いしました。
 
「地震の揺れの科学」
山中 浩明 氏 東京工業大学 総合理工学研究科 環境理工学創造専攻 教授
 柔らかい地盤での表面波により, 震源から700㎞も離れた大阪府咲洲庁舎では固有振動数が合致したことも合わせ長時間の揺れが続いた。 
 兵庫県南部地震以降の研究の進展により複雑な地震記録の特徴を理解出来るようになり, 予知(日時・場所・大きさ)は出来ないが想定地震による揺れの大まかな予測も出来るように
なった。

左から中土所長, 山中教授, (挨拶)宮脇支部長


アフタヌーンセミナ 2011/10/29
「お江戸の富の再分配」
山室 恭子 氏 東京工業大学社会理工学研究科社会工学専攻 教授
 借金棒引き令とは、江戸時代の幕府が商人からの借金が累積し、返済困難になった武士を救済する為、1784年(天明4年)以前の借金は債務免除とし、それ以降のものは低金利返済する法令である。
幕府(公儀)は、商人に対して武士へ借金を棒引きするととともに、商人から御用金を集めて、ブールし、武士へ融資することで、富の再分配を行った。商人から不満がでなかったのは、幕府の保護の下で、相当の利潤を得ていた弱みがあったからで、一方、武士は借金による負債のリスクは大きいが、国家を支えている自負があったからである。借金棒引き令は、商人の利潤を抑えるための最良の方法であったと言える。
 江戸時代の50年に一度の武家の借金棒引きについて、幕府、武家、商人の関係をストーリ仕立てに、易しく説明頂き、ギリシャ金融危機に通じるものがありました。
 
「自然に学んだ500系新幹線とこらからの新幹線、海外展開の展望」
仲津 英治 氏 社団法人 海外鉄道技術協力協会 参与 (元JR西日本)
 新幹線は、昭和39年開業以来、旅客の死亡事故ゼロという記録を更新し続けており、現在82万人/日が利用している。
 JR西日本では、時速350キロの高速化の実現を目指し、平成元年に検討を開始した。最大の課題は、世界で最も厳しいと言われる環境基準の騒音を克服することであった。高速走行時の主な騒音源には、集電系音と車体空力音がある。集電系音とは、パンタグラフの後方にカルマン渦によって発生する騒音で、パンタカバーの改良や翼型パンタグラフ採用により騒音の低減を図った。翼型パンタグラフは、フクロウの静穏飛翔(飛翔音を出さない)をヒントにしたもので、小さな渦が大きな渦を防ぐことで、騒音を低減することが出来た。
 また、車体空力音として、特にトンネルの多い山陽新幹線で、トンネル微気圧波の発生が課題であった。新幹線がトンネルに突入した際、圧力波が発生し、トンネル出口で騒音が発生するものである。これを解決するヒントが、カワセミの嘴である。500系新幹線では、先頭形状は300系が6mであるのに対して、15mと大幅に長くなっている。
 フクロウの静穏飛翔の原理を活かした翼型パンタグラフや、カワセミの嘴に近似させた先頭車等、自然には学ぶべきことが多いことや、海外での高速鉄道の動向等、大変興味深い話を説明頂きました。